|ECLECT journalについて
ブランド自身が商品を語るのではなく、ECLECTを纏う人の価値観やライフスタイル、仕事観を紹介するブランドメディア。
第一弾となる今回は、株式会社インター・ベル代表取締役の田中克典社長にお話を伺いました。
相手の歩んできた背景に、敬意を払うこと。
── まず、田中社長が日頃のお仕事で大切にされているポリシーについて教えてください。
私が経営する株式会社インター・ベルは、ファッション業界に特化した人材サービス(派遣・請負・人材紹介など)を展開している会社です。その中で働いてくれるメンバーの将来や夢を創っていきたいという想いから、「BRAND PROJECT」を立ち上げ、『ECLECT』と『Touch of Grace』という2つのブランドを展開しています。
仕事をする上で常に大切にしているのは、「どんな立場の人であっても、その人が歩んできた背景や経験を想像し、尊敬の意を持って接すること」です。
自分と合う・合わないといった主観は一度置いておいて、「この人はどんな生き方をしてきたんだろう?」「どんな思いで仕事に向き合っているんだろう?」と想像する。人間関係の基本であり、経営者としても一番大切にしている姿勢です。
── そうした「相手へのリスペクト」を強く意識されるようになったきっかけは何だったのでしょうか?
自分が見えている世界や知っている範囲なんて、本当にちっちゃいなと気づかされる瞬間がたくさんあるからです。
例えば、いまインタビューしてくれている社員のことも、仕事上の姿は知っていても、これまでどんな悔しい思いや嬉しい経験を経て今に至るのか、そのすべてを理解することは不可能です。だからこそ、「知っている気」になって上から接するのではなく、ここにたどり着いて会社のために時間を使って頑張ってくれていることに敬意と感謝を持つ。それが最低限のマナーでありエチケットだと思っています。
人生を変えた、3つの転機と「人間力」
── これまでの歩みの中で、田中社長自身の「お人柄」や「経営者としての価値観」を形作った大きな転機はありましたか?
振り返ると、大きな転機は3つありました。
|就職活動と一人の創業者との出会い
もともとはメディアや広告業界を目指していたのですが、ご縁がなくアパレル企業に就職しました。そこで出会ったのが、一代で会社を築き上げたオーナー経営者でした。「世の中にはこんな生き方をする人がいるのか」と強い衝撃を受け、自分も将来は経営者になりたいと志す原点になりました。
|転職先で学んだ「人間力」と感謝の心
20代後半で転職した際、当時の社長から自分の足りない部分や人間性をご指摘をいただき、徹底的に鍛え直されました(笑)。それまでは自分のスキルや経歴に頼っていた部分があったのですが、「人に信頼され、ついてきてもらえる人間力を磨くこと」「目の前に人がいてくれることへの感謝」を教わり、自分を大きく見つめ直す機会になりました。
|立場が変わり学んだ「人を尊重して待つ」こと
インター・ベルを創立し、その後C&Rグループへ参画したのですが、一時期業績が伸び悩み、一度代表の立場を離れた時期がありました。 ですが、その期間こそが大きな転機となりました。当時社長を勤めてくださったC&Rグループの先輩経営者の方の仕事を間近で見る中で、自分の考えをただ主張するのではなく、グッと堪えて相手に時間を与え、人を信頼して「待つ」という姿を学んだんです。一度立ち止まり、立場を変えて客観視できたからこそ、本当の意味で相手を尊重することの大切さを深めることができました。
流行のブランドではなく、「今の等身大の自分」を表現する装い
── ここからは「装い」について伺わせてください。普段、人と会う時や洋服を選ぶ際に意識されているこだわりはありますか?
一番はやはり「清潔感」です。それと、会う相手や場所などTPOに合わせて、主張しすぎず相手を引き立てる装いを意識しています。主役になるより、周りを引き立てるポジションの方が好きなんです。
それと、男性は特に「自分の体型をどう保つか」が大切だと思っています。どれだけ良い服を着ても、自分の体型が崩れてしまうと、服を作った人の意図した綺麗なシルエットが表現できなくなってしまう。着たい服を着続けられる体型を維持することは、密かに意識していますね。
── 年齢やキャリアを重ねる中で、服選びの基準に変化はありましたか?
昔は「ハイブランドのものや高価な服を着て自分を表現しよう」と思っていた時期もありました。でも今は全く違いますね。
値段やブランドネームではなく、「今の等身大の自分をちゃんと表現できている服かどうか」。背伸びをするのではなく、今の自分らしさが自然と周囲に伝わるような洋服を選ぶようになりました。
『ECLECT』の和紙ポロシャツを纏って感じたこと
── ECLECTのプロダクトを実際に着用されてみて、いかがでしたか?
和紙100%のポロシャツを着ているのですが、「思った以上に軽くて、着心地が抜群に良い」というのが第一印象でした。
歳を重ねると、服のちょっとした重みが意外と疲れの原因になったりするんです(笑)。だからこの軽さは本当に魅力的ですし、日本の和紙という伝統素材を使った日本製ポロシャツの風合いや墨黒(すみくろ)の色味が、今の自分にすごくしっくりきた感覚がありました。
「おしゃれに見せたい」という力みではなく、「あ、今の自分にすごく合っているな」と自然体に思える。これこそがECLECTの魅力だと体感しました。
── ブランドの背景にある「日本のものづくり」についてはどう捉えていますか?
日本の職人技や素晴らしい素材は、コスト面などの理由から世に出にくくなっている現状があります。その中でECLECTが妥協せず、日本の素材や縫製工場と手を取り合って挑戦している姿勢は、非常に意義深いと感じています。
服って単に良い素材を使えばいいわけではなく、「素材×デザイン(シルエット)」の相性がすべて。ECLECTの人気商品バレルパンツもそうですが、絶妙な素材とシルエットの組み合わせを形にしているクラフトマンシップには感心しますね。
自由だからこそ、大人の「装いのリテラシー」が問われる時代
── ビジネスシーンでもカジュアル化が進む現代において、「装うこと」の意味をどうお考えですか?
自由だからこそ、「その人の洋服に対するリテラシーやセンスが試されている時代」だなと感じます。
制服やスーツと違って自由度が高い分、どういう装いを選ぶかによって、相手に与える印象や評価が大きく変わってきますよね。過度に気取らないけれど、清潔感と品がある。そういう「自分らしさとTPOをしっかり弁えた大人になれるかどうか」が、まさに今、試されているんじゃないでしょうか。
── 最後に、ECLECT journalを読んでいる皆様へメッセージをお願いします。
ECLECTの洋服は、安易に買えるファストファッションではありません。ですが、そこには日本の技術や職人の手仕事、素材への並々ならぬこだわりが詰まっています。
「なぜこの服が作られたのか」というストーリーや日本のものづくりの良さに、このWEBメディアを通じて少しでも触れていただけたら嬉しいです。ぜひこれからの発信も楽しみにご覧ください。
【編集後記】
記念すべき『ECLECT journal』の第一弾として、株式会社インター・ベル代表取締役の田中克典社長にお話を伺いました。
過度に飾らず、周囲への感謝と尊敬を忘れない田中社長。インタビューを通じて一貫していたのは、「相手に対する誠実さと深いリスペクト」でした。相手を引き立て、周囲の歩んできた背景に耳を傾ける。そして「自分らしさとTPOを弁えた大人になれるかが試されているのでは」という言葉には、長年アパレル業界と人間関係の第一線に立ち続けてきたからこその確かな重みがありました。
言葉の節々から滲み出る「等身大の温かさ」は、まさにECLECTが目指す「頑張りすぎないけれど、品がある佇まい」そのものでした。
これからも、日本の手仕事と着る人の魅力を静かに引き立てる一着を届けていきます。ECLECTが目指すのは、単に流行を追う服ではなく、着る人の内面や暮らしに寄り添い、自然体の品格を引き出す一着です。日本の職人技と選び抜かれた素材が生み出す「上質な心地よさ」を、ぜひ皆さんも手を通して体感してみてください。
|株式会社インター・ベル
株式会社インター・ベルは、アパレル業界に特化した総合人材サービスカンパニーです。店舗運営・人材サービス・マーケティング・プロダクト戦略企画立案・運営管理を主な事業とし、アパレルブランドのブランド価値向上に寄与するパートナーとして厚い信頼をいただいております。 東証プライム上場企業「クリーク・アンド・リバー社(C&Rグループ)」の一員として、アパレル店舗運営や販売支援、スタッフの育成など、幅広いサービスを提供し続けています。